リョヒコンパスの設計思想

リョヒコンパスは、出張と営業を「見える化」し、代理店ビジネスの複雑さを引き受け、税理士への数字の受け渡しを自動化するために設計された B2B SaaS です。本ページでは、本サービスがどのような考え方で設計され、どのような価値を提供するかをご紹介します。

本サービスが解こうとしている課題

営業会社、とりわけ代理店を束ねて商材を販売するビジネスには、三つの複雑さが同居しています。

第一に、現場の活動が見えにくいこと。誰が、どこで、何を、いくら売ったのかが手元の Excel に分散し、月末まで集計できないケースが少なくありません。そのため経営判断が常に「過去の情報」に基づいて下されます。

第二に、代理店階層の報酬計算が重いこと。販売代理店が多階層になると、親代理店へのボーナス、商材ごとの手数料、件数段階によるインセンティブ(VI)が絡み合い、手計算では整合が取りきれません。

第三に、税理士との月次の数字のやり取りが手間であること。旅費・立替経費・非立替経費・稼働実績をそれぞれ別ファイルで渡し、差戻しのたびに再集計が発生します。

リョヒコンパスは、この三つの複雑さを一つのプラットフォーム上で整理し、管理者・現場・税理士のそれぞれが自分の仕事に集中できる状態をつくります。


三つの核メッセージ

1. 出張・営業を「見える化」する

日々の日報提出から、月次の成績、コスト内訳、個人別成績マトリクスまで、現場の活動と経営指標を同じデータソースから即時に引き出せることを設計の出発点にしています。

  • 日報 に売上、立替経費、旅費・日当、非立替経費を一度だけ入力すれば、ダッシュボード、月次成績、月次集計レポート、税理士専用ビューのすべてに自動で反映されます。
  • OK率(成約率) を掛け合わせた利益ベースの指標が全画面で一貫して使われるため、「見込売上」と「実質利益」が混ざらず、意思決定を誤りません。
  • グラフとランキング は、日別推移、コスト内訳ドーナツ、社員・代理店別ランキング、個人別成績マトリクスなど複数の切り口を同時に提供します。

2. 税理士に丸投げできる

月次の数字を税理士に渡す作業は、多くの営業会社にとって毎月のボトルネックです。リョヒコンパスは、税理士専用の読み取り専用ロールと 4 種の専用ビュー(旅費申請・立替経費・非立替経費・稼働実績)を標準装備し、各ビューから CSV をワンクリックで書き出せる 設計になっています。

税理士アカウントには 30 分の無操作自動ログアウトと全書き込みの自動ブロックが掛かっているため、契約者側のデータが誤って書き換えられる心配はありません。月次締めの段取りは、税理士へのアカウント発行と「CSV を取得してください」という一言で完結します。

3. 代理店ビジネスの複雑さに、そのまま対応する

リョヒコンパスは、株式会社 BA コンセルジュが代理店ビジネスを長年運営してきた知見から生まれたプロダクトです。単純化せずに複雑さを受け止めるため、次の仕組みを備えています。

  • 代理店階層(最大 3 階層) と親ボーナス自動計算
  • 商材ごとの件数段階単価(VI) をプランに応じて最大無制限段階まで設定可能
  • VI グループ による「複数商材を横断した追加ボーナス」(全プラン標準装備)
  • マルチ企業所属 — 一人の代理店担当者が複数企業に所属でき、入力した日報の販売実績が販売者のホーム会社と商材所有会社の両方に自動連携される
  • 過去反映 UI — 手数料や旅費規程を変更したとき、過去の日報に遡って再計算

これらは、代理店ビジネスを「そのまま」システム化するための骨格です。簡易化された汎用 SaaS では逃げてしまう部分を、正面から引き受けます。


誰のためのサービスか

リョヒコンパスは、次のような組織に最も価値を発揮します。

  • BA コンセルジュ型の代理店販売組織 — 親代理店・子代理店構造を持ち、複数商材を扱う営業会社
  • 出張ベースの営業チーム — 日当、宿泊費、交通費を扱い、旅費規程に基づいた精算が発生する組織
  • 月次で税理士に数字を納品する中小企業 — 経理・税務の月次作業を軽量化したい経営者

逆に、単一商材を店頭でのみ販売する小売店舗や、代理店構造のないサービス業には、本サービスの持つ代理店・VI・階層の設計要素の多くが過剰になります。プランを選ぶ際のご参考にしてください。


設計の三原則

本サービスを設計・開発するうえで、当社が貫いている三つの原則があります。

原則 1 — 入力は一度、出力は何度でも

日報を提出すれば、ダッシュボード、月次成績、月次集計、税理士ビュー、個人別マトリクス、代理店別ランキングに一度で反映されます。同じ数字を複数の画面で入力し直すことはありません

原則 2 — 過去を書き換えたら、過去も追随する

旅費規程や商材手数料のような「マスタ」を変更したとき、過去の日報にどのように反映するかを UI 上で明示的に選択できます。黙って過去を壊すことも、過去を変えずに放置することもしません

原則 3 — 役割によって見える世界を分ける

大統領・役員・一般管理者・従業員・代理店・税理士——それぞれの役割で、見える金額、見える成績、見える個人情報を変えています。全員が全員のすべてを見る必要はないという前提で設計されています。


このドキュメントの読み方

左サイドバーから、次の順番で読み進めていただくのがお勧めです。

  1. アプリ思想(本ページ) — 全体の骨格
  2. 機能の説明書 — 日報・承認、代理店階層、VI、税理士ビューなど、本サービスの中核機能
  3. 画面の説明書 — 機能グループ単位でまとめた各画面の使い方
  4. プランの説明書 — Minimum / Plus / Pro / Pro Max の違いと選び方
  5. プラットフォーム運用 — 稼働、メンテナンス、セキュリティ、サポート
  6. 連絡先 — お問い合わせ窓口

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