過去反映 UI(遡及更新)
マスタデータを変更したとき、過去の日報に遡って再計算するかどうかを明示的に選択する仕組みです。Plus 以上のプランで利用できます。
なぜ必要か
営業会社では、旅費規程の改定、商材手数料の改定、OK 率の見直しが定期的に発生します。これらを変更したとき、過去データの扱いには 2 つの立場があります。
立場 A — 過去は変えない:過去の日報は提出時点の金額で固定する。税務・監査の観点では一般的な考え方です。
立場 B — 過去も揃える:新しい規程で過去も再計算する。社内の整合を取りたいときに必要です。
リョヒコンパスは、どちらかを黙って選ばず、変更のたびにユーザーに判断を仰ぐ 設計にしています。
対象となるマスタ変更
次のマスタを変更したとき、過去反映 UI が表示されます。
- 旅費規程(日当・宿泊費・交通費)
- 商材の自社手数料・代理店手数料
- VI 段階設定
- 代理店の個別手数料
- OK 率(計算設定)
- 月額固定給(人件費計算に影響)
過去反映 UI の操作
マスタ変更を保存する際、「過去の日報にも反映しますか?」というダイアログが表示されます。選択肢は以下のとおりです。
| 選択肢 | 動作 |
|---|---|
| 反映しない | 変更は今後の日報にのみ適用。保存済みの過去の日報は変わらない |
| 当月のみ反映 | 変更適用月の日報を再計算 |
| 過去 3 か月に反映 | 過去 3 か月分の日報を再計算 |
| 期間指定で反映 | 任意の開始日〜終了日を指定 |
| 全期間に反映 | すべての過去日報を再計算 |
反映処理は非同期で実行され、進捗は通知欄で確認できます。対象件数が多い場合、完了まで数分〜数十分かかることがあります。
監査ログとの連携
過去反映の操作はすべて監査ログに記録されます。ログには以下が保存されます。
- 実施者(誰が)
- 実施日時(いつ)
- 変更前・変更後のマスタ値
- 反映対象期間
- 影響を受けた日報の件数
この記録により、「いつ、誰が、どの規程を、過去どこまで適用したか」が常にトレースできる状態になります。
運用上の推奨
税理士納品済の月は反映しない — 税理士に CSV を提出済の月の数字を遡及的に変更すると、納品済の数字との整合が崩れます。原則として、税理士納品済の月には遡及反映を行わないことを推奨します。
変更理由を通知に残す — 過去反映を行う際は、本サービス内の通知または備考欄に変更理由を記録してください。後日の確認時の手間を大幅に減らせます。
関連ドキュメント
- 機能の説明書:〈日報と承認フロー〉
- 機能の説明書:〈計算設定(OK 率・稼働日数)〉
- 画面の説明書:〈マスタ管理画面(一般)〉